【万葉集からわかる、日本のとんでもなさとは】

 

はい、とんでもないです。

 

◆◇◆◇◆◇◆引用ここから◇◆◇◆◇◆◇

本日のメルマガでは、

日本の歴史が世界の中で、
「いかに“ユニーク”であるか」について
田中教授にご解説いただきました。

なぜ日本は世界最古の国だといえるのか?

そして、なぜ日本は
一大文明の一つだといえるのか?

世界の歴史との比較で、
浮かび上がって来た日本史の新説を
ぜひお楽しみください。

*******

from田中英道

日本のように一つ所に、
同じ領域に、同じ民族が住み続け、

2000年以上もの歴史を
積み重ねてきた国はほかにありません。

ヨーロッパを見てみましょう。
古くはケルト人が住んでいました。

カエサルの『ガリア戦記』
に見るように、

そこにラテン民族のローマ人がやってきて、
ケルト人を蹴散らします。

そのころ、中央アジア、中央ヨーロッパでは、
フン族の圧カに押し出される形で、
ゲルマン民族が西へ移動していきます。

ゲルマン民族のさまざまな種族が
ヨーロッパ各地に定着し、

それがヨーロッパの
さまざまな国の原型になったと
いわれています。

それだけでは終わりません。

十三、十四世紀になると
モンゴル族が侵入してきます。

ヨーロッパは大きく動揺しました。
国境線が西に東に、南に北に移動しました。

これはアジア大陸でも同じことです。
中国の歴史はいくつもの
王朝の交代の歴史でした。

そして、王朝と王朝との間には
ほとんど連続性がありません。
断絶しているのです。

秦王朝の兵馬備の技術は、
その後の中国の彫刻に
なんら影響を与えていません。

それは単に王朝の名称が
変わっただけというのでなく、

漢族から鮮卑族へ、モンゴル族へ、満州族へ、
という支配的民族の交代であったのです。

そこには戦乱がありました。

他民族に侵略され、追われて移動し、
故郷を失い、消滅し、
あるいは新たな故郷を求める

ということが繰り返されて、
現在ある国が定まっていったのです。

世界の国々はすべて、
このような変化、断絶を経験しています。

しかし 日本だけにはそのような歴史がありません。

一度だけ、モンゴルが
攻めてきたことがあります。

しかし、日本の国土には
侵入できませんでした。

明治以後を「近代」と呼び、
何もかもが変わったように言われます。

しかし、何が変わったのでしょう。

日本人という民族はそのままです。

また、日本はアメリカとの戦争に負けました。

しかし米軍は、天皇には関与せず、
本土上陸もしませんでした。

その結果、基本は変わらなかったのです。

日本民族は体然として同じ領域に、
日本人として暮らしています。

そして2000年以上も前から
日本が変わらずに、

ここにあることを示す何よりのものは、
天皇がおられるということてす。

明治のいわゆる近代化の波も、
戦争も軍年的な敗北だけて、
日本を変えることはなかったのです。

世界史では、近代が国家観を形成し、
人々の国民意識を育て、
国家が成立したと言われます。

しかし日本は大陸から隔てられた島国
という条件もあって、

自然と一体になって、
大八洲がそのまま国土として意識され、

早くから巧まずして
人々の国民意識を育てることになり、
それが途絶えることなく今日まで続いているのてす

日本人の変わらない連続性を示すものとして、
たとえば「万葉集」を挙げましょう。

それは日本の神話が生まれたのと
同じ時期から詠み継がれてきたものです。

あらゆる人々が
自然の中で、農耕をしながら、
旅をしながら、防人の困難さに耐えながら、

あるいはいつに変わらぬ
日常生活を営みながら、
歌に詠んだものです。

それをいま私たちが読んでも、
何の違和感もありません。

そこに詠まれている感情、
気持ちをそのまま私たちのものとして
感じとることができます。

だから『万葉集」はいまも
一般の人に広く読まれ、
その歌が愛唱されているのです。

このようなことは
他の国には絶対にありません。
日本だけのものです。

これは、日本では同じ体制、
同じ言語、同じ文化が変わらずに
連続しているからにほかなりません。

世界には、前世紀の高い文化を示すもの、
神殿や劇場、闘技場や水道などがいくつもあ
ります。

しかし、それらはすべて遺跡です。廃墟です。
その文化は途絶えてしまって、
いまは生きていません。

日本は違います。
まだ仁徳天皇陵を拝んでいます。

千三百年前にはじまった伊勢神宮の
ニ十年ごとの遷宮はいまも営まれ、

人々は神々しい気分を感じながら
玉砂利を踏んで参拝しています。

千四百年前の木造建築である法隆寺は、
いまもそのままに仏教の法要が営まれています。

それらはすべていまも生きているのてす。
日本が不易流行の国である現れてす。

グローバリゼーションの風潮の中で、
国家観を薄めるかのような動きが起こっていますが、
その流れに押し流されてはなりません。

日本が不易流行の国、
歴史大国であることを自覚し、

その位置に立って私たち日本人の体験・
思想を世界に向かって
しっかり述べていくことが、

日本人が世界に交わっていく
道であることを知らなければなりません。
日本は一大文明の国なのですから。

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